2022

  • ドイツ健康靴ブームが去って久しく、また、輸入健康靴自体の品質低下も著しく、「足と靴の問題性」が20数年前へ逆戻りしたような状況の中で、折からの感染症禍による需要激減とも表裏をなすように、靴に対しても「量よりも質」「価格よりも品質」という「本物志向」からの確実な需要が顕在化してきたため、「保健靴」「カスタマイズ専用靴」の恒常的生産体制構築へ着手。
  • 「靴型装具」を巡っては、それぞれの会員が、従来通り、保険医、障害者の要請に応じて、「治療用装具」「補装具」としての提供を続けているが、保険者による違法な「療養費不支給」に関しては、被保険者患者の裁判闘争への支援を継続している。
     他方、「治療用装具の療養費不支給」問題の発端となった、義肢装具士、保険医両者による、特に「既製品の治療用装具」に関する「不適切行為」への保険者からの糾弾を受けた厚労省の対応が、保険医療制度の原則を踏み外しかねない危うさをもって推移していることから、改めて保険医療に固有の「治療用装具」なるものが何であるのかを明示することとし、理事会として「治療用装具なるもの」に関しての歴史的考察をまとめ、「『治療用装具』なるものの問題性に関して」として公表。
NPO法人 靴総合技術研究所