2002

  • 3月にNPO法人の「設立趣旨」を公表し、設立に向け準備開始。
  • カール=ハインツ・ショットの技術を日本の制度の枠組みの中で活かすために、澤村誠志氏、黒田大治郎氏、西脇創一氏を講師に招き、日本における福祉をめぐる現状(特に補装具の制度等について、北欧の事情等との比較も含めて)を学ぶ。
  • ドイツ整形外科靴技術を、日本の制度との整合性を図りつつ、足部・脚部の障がい者、罹患者をも含めた「全ての日本人の足のための靴技術」として普及するための指針を作成。
  • 10月28日「特定非営利活動法人 カール=ハインツ・ショット 足と靴の科学研究所」として発足。(内閣府認証)

2003

  • ドイツ整形外科靴技術を「日本人の足のための技術」として普及するための第一歩として「日本人用の標準的なフットベッド」の開発に着手。
  • 開発過程で、筑波大学の白木仁、足立和隆両助教授(当時)、下條仁士医学博士(同元助教授・下條整形外科院長)の協力を得る。

2004

  • カール=ハインツ・ショットの頻繁な来日が困難となり、名称変更を伴う組織再編を行なう。(東京都認証)
  • 安部嵩氏の協力を得て、日本人の標準的な足の骨格に対応したアーチ・サポートを備えた「日本人用標準フットベッド」を製品化。
  • 福岡県立大学(田川市)生涯福祉研究センターの依頼により、講師派遣。

2005

  • 「日本人用標準フットベッド」に関して、立位時、歩行時の足底圧の分散効果等の足痛を予防・緩和する機能性が、白木仁、足立和隆両助教授(当時)によって学術的に検証される。また、外反母趾、開張足等に対する予防効果、改善機能が、下條仁士院長によって臨床的に検証される。
  • 福岡県立大学生涯福祉研究センターの「福祉のまちづくり基本構想(福祉用具の里構想)」に協力
  • 有限会社マイスターの﨑村正博社長(ドイツ・シューマッハーマイスター)の協力を得て、ドイツ輸入靴に代わる多様な保健・福祉・医療用の靴の開発に着手。

2006

  • 「日本人用標準フットベッド」に関して、通気性、吸湿性により靴内環境を良好に保つ機能性が、足立和隆助教授(当時)によって学術的に検証される。

2007

  • 福岡県立大学付属研究所生涯福祉研究センターの「足と靴の問題性と福祉拡充に関する総合的研究プロジェクト」に参画し、 日本人の「足と靴」の問題性の解明から足部・脚部の疾患・障がいへの対処に至るまでの「足、歩行、履物」に着目した総合的な福祉拡充のための共同研究を開始(2016年のプロジェクト終了までの10年間に、保健靴、子供靴の開発とその効果の検証、「日本人の足と靴の問題」へ対処できる人材育成、さらに「足と靴の相談室」の運営協力等、多くの共同活動を行う)。
  • 福岡県立大学生涯福祉研究センター主催の「足と靴の相談技術者養成講座」開催に協力。以後、福岡県立大学との共同事業として、カール=ハインツ・ショットから学んだ技術の継承者の養成を開始。

2008

  • メディカルタイプ標準靴を製品化。
  • 福岡県立大学での整形外科医と連携した「足と靴の相談室」開設に伴い、患者への靴型装具等の提供に協力開始(プロジェクト終了後も2019年3月閉室まで継続)。
  • NPO法人福祉でまちがよみがえる会(大牟田市)主催、福岡県立大学出前講座「足の健康講座」「足と靴の相談技術者養成講座」に協力。以後2012年まで、それらの講座に加え「加工技術者養成講座」等の多様な講座の実施に協力。
  • 福祉でまちがよみがえる会が大牟田市内に開設し、新規会員技術者が担う「足と靴の相談室」の事業開始に協力。
  • 製品化される多様な靴の継続的な開発・生産と会員技術者への供給を行うための事業体を、福岡県立大学関係者、有限会社マイスター、福祉でまちがよみがえる会等の福岡県内の人士の協力を得て、合同会社AMSTW(福祉の靴技術社)として設立。

2009

  • 「日本人用標準フットベッド」を「Anatomical Fußbett」の商標で本格生産開始(韓国企業への委託生産)。
  • 福岡県立大学付属研究所主催「第1回 足の健康講座」の開催に協力(以後、プロジェクト終了まで計7回毎年協力)。
  • メディカルタイプ標準靴の多様な製品化による「カスタマイズ専用靴」の供給体制の整備に着手。
  • 「日本人の足と歩行の特殊性」に対応した「日本人のための歩行具としての靴」=「足の保健靴」の製品化。

2010

  • 福岡県立大学のプロジェクトにおいて、メディカル仕様の「足の保健靴」(FPU靴=AMS)の開張足に対する予防・改善効果を学術的に検証
  • 福岡県立大学のプロジェクトでの「子供の足の成長に適した本来の子供靴」の開発に参加。「子供靴用標準フットベッド」開発着手。
  • 標準フットベッドを国産化するための事業体(株式会社O.A.S.)の設立に協力。
  • 福祉でまちがよみがえる会主催の福岡県立大学出前講座として「加工技術養成講座」を開催するための機械設備導入に協力。(2011年以降、相談技術に加え、フットベッド等の加工技術の養成講座が継続して開催される。)

2011

  • 子供用標準フットベッド(ベビー用とキッズ用の2種)完成。引き続き、子供靴開発に着手。
  • 多様なフットベッドの国内生産開始
  • 保健・医療・福祉専門職対象の「足と靴についての啓発力養成講座」として開催された、福岡県立大学「第3回 足の健康講座」に協力。(以後、2014年まで、毎年、保健・医療・福祉専門職対象の講座として開催される。)
  • 大牟田市立病院の医師からの講演依頼により、福岡県立大学と協力して「治療としての靴の効用」の演題での講師を派遣。
NPO法人 靴総合技術研究所